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エンゲージ第六話 弐

エン ゲージ


第6話 「瞬間・・・重ねて」



【発令所】

「み、見つかりました。巧妙に偽装してありますが、アンテナです」

「ビンゴ」

「それにしてもよくこんな短時間にN○Kの巡回員を見つけられたものね」

「うん?丁度ジオフロント内を彷徨いてたから協力してもらったって言ってたわよ」

「………入ってきた?…どうやって………うちの保安システムを無効化したというの?」

「んな事より青葉君。N○Kの準備は」

「完了していますっす、いつでもどおぞ」

「司令、いいですね」

「………………………………………ああ」

「作戦開始よ。ゴングを鳴らして」

ぴーーーーーーんぽーーーーーーーんからーんこぉーん
「これのどこがゴングなのよぉおお」


「いいのか碇」

「ああ」

「通常の番組に割り込むのだから録画している者もいるはずだ。あれが公表されて困るのは、なにも老人達だけではない」

「問題ない。見ただけで判るほど単純なものでもあるまい?」

「しかし手がかりにはなる」

「使徒の能力を知る方が先だ」

「変われば変わるものだな。以前のお前ならばEVAを出しているはずだ
未知の戦場に送り込まれるパイロットの危険と、シナリオの変更を伴いかねん危険
どちらを選ぶか悩むお前でもあるまい?」

「………くだらん」

「まぁいい。しかし本当に反応はあるのかね。短時間とは言え第四使徒のコアを公共の電波に乗せて流すのだからな。成果なしではすまされんぞ」

「責任はとってもらう」

「………放送が傍受されていたとして、まぁかなり想像の飛躍があるが自己進化の可能性があるとしよう。しかし対策はあるのかね」

「それも葛城君の仕事だ」

「反応があってもなくても彼女に休む暇はないか」
お前にもな

「ん?なにか言ったかね」

「誰も何も言ってませんよ、冬月せんせい」

「そうかね」

「………」
「………」
「冬月、戦自への通達はどうした」

「もちろん忘れてはおらんよ。反応を確認しだいN2爆雷で足止めする手はずになっている
しかし葛城君の危惧と赤木博士の仮説が現実のものとなれば、実質五体同時侵攻だ
現有兵力では心許ないが………各国で建造中の」
「すでに手配した、明後日には届く」

「ほぉ朗報じゃないか。彼女たちには知らせたのかね」

「凶報は後の方がいい」

「?………何号機が来るんだね」

「参号機と四号機だ」

「ほ…ぉ………アメリカ支部ではS2機関を搭載する為に大分仕様を変更したそうだが、完成していたのかね」

「まだだ」

「ほぉ………………碇!
未完成の機体を送られてもどうしようもないぞっ。なによりも技術局の人員が大幅に不足してあああその前に本部の受入体制も整える必要が」

「頼む」

「………私かね」


          ○●○●○●○●○●○●○●○●○●


「さん・にぃ・いち・・Q」

「使徒に反応がありました」
「映像カットしてっ!早く」


「上を向いたわね」

「衛星を見てるんでしょ」

「それで?どうするのかしら、作戦部長さん」

「ん?」

「昨日の五つ子ちゃんを見ている可能性がある。少なくともその能力を有している事は判明したわ
未確認ながら、分裂という特殊能力も有している。
問題は分裂数を増やすという自己進化が、どのくらいの時間で実現されるかどうかだけれど」

「今ならまだ双子かもしれないってわけ?」

「その可能性があるというだけ。今確実に言えるのは時間の経過とともにその可能性が減少していってるという事よ」

「零号機は出せる?」

「修理中」

「いつ終わるのよ」

「参号機と四号機は明後日には届くそうよ」

「完成してたの?」

「いいえ」

「ってどうすんのよ」

「詳しい報告が来てないからなんとも言えないわ。零号機より早くあがりそうなら優先するつもりではいるけれど」

「結局零号機の修理はいつ終わんのよ」

「一ヶ月後よ」

「………参号機と四号機に期待するっきゃないわね」

「過度の期待はしない方がいいわよ」

「わかってるわよ。んな事よりパイロットどうすんの?」

「………」ぽん

「忘れてどうすんのよ。機体があったってパイロットなしじゃ動くわけないでしょっ」

「ともかく!今動くのは初号機と弐号機よ」

「むぅ………偵察が先か。そうと決まればN2爆雷にマッタをかけて
双子だったら一気に殲滅
ふっふっふっっふもえてきたぁああ」


ぱたん


ミサト、あなた判っているの?
今回の作戦、前提がシンジ君の夢の話だという事
いつの間にかみんなシンジ君の話を信じている

碇司令、あなたは信じているんですか



それよりも

「どうしようかしらね………パイロット」


          ○●○●○●○●○●○●○●○●○●



「ふっふーん日本デビューね」

「アスカぁ、わかってんでしょうね」

「まっかしてよ、ミサト。要は分裂する前にやっちゃえばいいんでしょ」

「ちょ「たっりゃーーーー」

「ちょっち待ってぇえええ」


「あっちゃぁ」

「弐号機………活動停止します」

「………戦自に連絡しといて」

「了解、N2爆雷投下を要請します」

「ねぇリツコ。あの子作戦会議の時居たわよね」


「………………無様ね」



          ○●○●○●○●○●○●○●○●○●


【第二発令所】

「第二回ミサちゃ杯秘密作戦会議を開催します
ええ、守秘義務が以下同文
いいですね
呼んでもいないのに居る碇司令」

「問題ない」

「同じく副司令」

「恥をかかせおって」


「まず、日向君。現在の状況を報告して」


「N2爆雷の投下により、使徒の構成物質の48%を焼却。現在再生中です」

「再侵攻は」

「一週間後と推定」


「………四つ子とはね」

「やはり、分裂数が増えていたわね」

「………もしかして際限なく増えたりしないわよね」

「よしてよ」


「可能性はあるな」
「ああ」


「………最悪の事態だけを想定していては、作戦は成り立ちません」

「うむ、しかし」

「使徒の分裂上限を知ることは事実上不可能です。
従って現有戦力で同時に殲滅できる敵数を想定し
「今そろう戦力は2体だけ。そう言っておいたはずよミサト」

「そこんとこ、もう少しなんとかなんない?」

「報告書から判断する限り参号機と四号機は使える見通しが立たないわ。
けれど、零号機に流用できる部品があるから零号機の修理は早まりそうよ」

「間に合う?」

「五分五分ね」

「おっし」



「それでも三体よね」

「アスカぁ、あんたねぇ」

「なによ。大体作戦目的をしっかり伝えておかないミサトが悪いのよ」

「あんた前回の作戦会議の時寝てたの?」

「シンジ君の顔ばかり見てたんじゃない」

「ママぁ。年増がいじめるぅ」

「がぁああああ」

「あ、あはははははミサトさん、どうするんですか」

「はにゃ?」

「三体だけだって」

「大ジョブじょぶ。腕は二本ついてんだし」


          ○●○●○●○●○●○●○●○●○●


【第三新東京市 海の見える島公園】

「フンフンフンフン
夏はいいねぇ。
そうは思わないですか?あなた方も」

フィン

「何故碇の下に行った」

「観光ですよ。NERVに顔を出すつもりはありません」

「使徒センメツは我々の手で行わねばならん」

「いま僕は何者でもありませんよ
近い将来使徒と呼ばれるとしても
それがあなた達の願いだとしても」

「お前には我々を裏切る事はできない」

ふぃん



「事実と願望を混同するのはリリンの特質なのかい」

「さあなげほごほげほほぉーほけきょ」

「愉快な人だね」

がさごそがさごそ

「いつから尾行に気が付いてた?」

「独り言ですよ。答えたのはあなたです」

「…なんか最近調子が悪いな…じゃあ俺はこれで失礼するわ」

がさごそがさごそ


たった一つの真実を探している男
犠牲に見合うだけの価値があればいいのだけれどね



          ○●○●○●○●○●○●○●○●○●


「それにしても面白いね。まさに百聞は一見にしかず」

「なにそれ」

「来てよかったってことさ
 町の様子がわかったからね」

「写真じゃだめなの?」

「勿論駄目じゃないさ。けれど写真だけでは分からないこともある。写真には匂いが写らないからね。
夜には夜の、昼には昼の顔があるように、町が僕らに伝えたがっている事も一つではないのさ
…………………………………この町では独り言は禁止されているのかい」

「うううんどうなんだろ。アスカ知ってる?」

「んなわけないでしょ」

「その割には僕の独り言はいつの間にか会話になっていくね」


「ママ、そいつ知ってるの?」

「カヲル君だよ」

「…渚カヲルです。
よろしくお願いするよ、アスカちゃん」

「アタシの名前知ってるの?」

「知らないものなんかいないさ。
失礼だけれど君たちは自分の重要性の認識が足りないようだよ
サードチルドレン碇シンジ君。セカンドチルドレン惣流・アスカ・ラングレー。
間違ってるかいアスカちゃん」

「アタシは碇アスカよっ。碇と呼びなさい!慣れ慣れしいわね」

「碇、カヲル君に失礼じゃないか」

「ママはアスカって呼んでいいのっ!!
大体、うさんくさいのよこいつ。一般人がアタシ達がチルドレンだなんてどうして知ってるのよ」

「僕、EVAのパイロットだって言っちゃったけど。クラスのみんなに」

「ママ、バカぁあ?!」

「なんだよ。アスカだって、明日NERVで訓練だから休むぅとか教室で大声で喋ってるじゃないか」

「・・・クラスの連中が知ってるのは仕方ないわね」

「一度無責任な他人に情報をもらしてしまえば、広まるのは時間の問題だよ。
不特定多数に情報を公開する方法は一つではないからね」

「そんなもん、MAGIでコントロールできるはずよ」

「蛇の道は蛇とも言うからね。抜け道があるんじゃないのかい」

「ああ、もお気持ち悪い奴。ママ、こんなの放っておいて早くNERVへ行くわよ」


NERVか。本当に行くつもりはなかったのに
ただ散歩しに来ただけでこれだけ声がかかるという事は呼ばれていると判断した方がいいんだろうね。
刻が満ちるには早すぎるけれど、それがリリンの望みならば叶えてあげるのに吝かではないよ


「カヲル君」

「な、なんだいシンジ君」

「生きてたんだよね。良かった」

「…」

「あはははあ、早く行かないと」
タタタタタタタタタ


「アスカちゃん」

「なによ」

「シンジ君はいつもこおなのかい?」

「時々普通よ」

「時々なのかい」

「でも、ママが、“死んだ”というからには、あんたこれから死ぬのよ」

「そうなのかい?」

「信じてないんだ」

「拘りがないだけかもしれない
…僕にとっては、生も死もどちらも辛く悲しい事だからね」

「つまんない奴。楽しいこととか好きなこととかなんにもないの?」

「どうなんだろうね」

「アスカぁー、カヲル君も早くぅ。置いてっちゃうよぉー」
「「可愛い」」



          ○●○●○●○●○●○●○●○●○●

【ジオフロント通用口セキュリティゲート】


「それで?アンタ、なんでこんな所まで付いてくるのよ」

「カヲル君はエヴァのパイロットなんだよ」

「そうなのかい?」

「はん?」

「ふんふんふん♪♪」

「カヲル君、カードは?」

「まだ無いんだよ。連れていってくれるかい」

「どうするの?」

「簡単な事だよ」

ぴたっ
「かかかかかを」
「ああああああ」

「どうしたんだい?シンジ君」

「どうもこうもないわよ。どうしてママの背中にひっつくのよ」

「君の背中では、厚みがありすぎてゲートを通れないからね」

「お腹が出てるとでも言いたいわけ?」

「飽食。文化の極みだね」

「う、うっさいわね」


          ○●○●○●○●○●○●○●○●○●


「シンちゃーん、部外者を連れて来ちゃ駄目よーん」

「え?…カヲル君ですよ」

「そうなの?」

「パイロットの渚カヲルです」

「ふーん…フォースチルドレン?」

「カヲル君は、ふぃふすチルドレンです」

「ふーん」

(…フォースは誰よ…………あいーだ君が正式昇格したのか、いつの間にか永久欠番になったのか
ってそもそもなーーんも聞いてないわよ私。
また、私に黙ってなんかやってるってわけね。あの髭oyaji)





「新規のパイロットが来たそうだね」(聞いておらんぞ。碇め、私にまで隠して何を企んでいるというのだ)

「ああ」(フィフスチルドレンの本部着任……独断専行か…危険な兆候ですよ。冬月教授)

「「はははははは」」




「おかしいわ」

「何がですか?先輩」

「フィフスのパーソナルデーターが全く無いのよ」

「でもそれは」

「ファーストもサードも同じ、ではないのよ。
 彼らの場合は抹消されたの」

「それじゃ彼は?」

「初めから無いとしか考えられないわね。でもそれでは辻褄があわないわ」

「司令からはなにも?」

「…判ることからやっていきましょうか」

「はい」

「訓練やシンクロテストのスケジュール管理変更。零号機の修理が優先とはいえ全くなにもしないわけにもいかないし。暫くは徹夜ね」

「がんばりましょう、先輩」



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二次創作目次


エン ゲージ


第1話 ラブ

前編
後編

第2話
 蜻蛉日誌






第3話
 風と雲と虹と




第4話
 赤城の山も? 






第5話
 アスカ来日 





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