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エンゲージ第二話転

エン ゲージ


第2話 「蜻蛉日誌」 転






「来る…来ない…来る……来ない」

「花占い?意外とロマンチストなのね」

「兵士にロマンは必要よ…指揮官には不要だけどね」

「花よりだんごね。私の人物判定を修正する必要がなくなって助かったわ。
 それで?占いの結果はでたの?」

「結果を聞く前に何を占っていたのか聞かない?普通」

「あら、今の貴女に自分の首以上に心配するモノがあるなんて知らなかったわ」

「大きなお世話よ。
 …………………来る…か」


「それでミサトさん夜中まで僕の布団で寝てたんですよ」

「し、しんじくん!一緒に寝てたのか!!」

「まさか」

「そ、そうだよね」

「僕はミサトさんの布団で寝ました」

「しんじぃくぅん」


「日向二尉、シンジ君」

「はい」
「あ、リツコさん」


「あまり感心しないわね。女性のプライベートは殿方に話すものではないわ」

「あ…すみません」

「反省してくれればいいわ。私にも、笑い話を人に話したくなる気持ちは分かるし」


「…作戦会議を開くわ。本日1500第六大会議室に総員集合」

「「「さくせんかいぎ?」」」

「ミサト、何か変なもの拾い食いでもしたの?」

「…日向君、お願い」

「ハッ、人事部に連絡し、1200までに集合させます」

「悪いわね」

「いいえ。…それじゃ早速人事に行って来ます」

「日向さん、まだ8時ですよ」

「作戦課の人間は各課に散っているからね、急ぐにこしたことはないんだよ」


「そう言えば、技術局にも何人かいたはずね」

「机上で戦術研究をしているだけで勝てるほど、現代の戦争は単純じゃないですからね。
 作戦課の人員はNERV内の部署をローテーションするようになっています。
 その間に広範な知識を体得しようという趣旨なんですが………」

「ミサトのことだから今誰がどこで働いているかなんて…把握してるわけないわね」

「本人も作戦課所属だってことを忘れてるケースがほとんどで……
 前回の抜き打ち召集では5人しか集まりませんでした」

「…それで人事部に集めてもらうんですね」

「そうなんだ。それに集まってからが大変だよ。
 昼飯抜きで作戦課の仕事をレクチャーしないと」

「おにぎり持っていきましょうか?」

「ああ、ありがとう。正確な人数は僕にもわからないけど……50個くらいもらえるかい」

「わかりました」

「じゃ、行ってくるから」



「シンジ君、自分でおにぎりをにぎるつもりじゃないでしょうね」

「え?…あの…いけないんですか」

「あなたはこれからシンクロテストなのよ。
 おにぎりは食堂のおばさんに頼んでおけばいいわ」

「わたしがやろっか?」

「作ってくれるでしょうか。お昼は忙しいし」

「わたしがやろっか?」

「そうね…難しいかもしれないわね」

「わたしがやろっか?」


「……」
「……」

「ちょっとぉ、聞こえてんでしょ。わたしが作るわよ」

「…ミサトさん………おにぎりの中に何を入れるつもりですか」

「つぶあん」


「……」
「……」


「こしあんの方がいいかしら」

「仕方が無いわね。今日のシンクロテストは中止します」

「はい」

「ちょ、ちょっちひどくない?それ………カレーのがよかった?」

「ミサトさんは運ぶのを手伝ってください」





          ○●○●○●○●○●○●○●○●○●


「すみません、リツコさんにまで手伝わせて」

「いいのよ。お味噌汁まで持てないでしょ」

「すみません」

「いいのよシンちゃん、どうせリツコだって食べるんだから」

「……コホン」

「あの…多めに作ったから多分あまりますよ」

「ありがとう喜んでおよばれするわ」


パタン
「「「うわー」」」


「100…いいえ1000人位いそうね」

「相変わらず大雑把な認識力ね。
 どうやれば200人規模の会議室に1000人入れるのかしら」

「うっさいわね。肩車したり人間ピラミッドを作れば余裕で入るわよ」

「そんなことをしてる人いませんよ」
「うっ」


「あ、葛城さんお疲れ様です」

「疲れるほど働いてないわよね」

「うっさいわね……にしても幽霊部員がこんなにいたなんてね」

「会費がいっぱいとれますね」

「何言ってんのよ日向君。部への昇格も夢ではないわ」


「あのリツコさん」

「なにかしら」

「何の話しをしてるんですか…あれ」

「作戦課は同好会扱いなのよ」

「冗談…ですよね」

「なにが?」

「…いいです」



「さーってそれじゃ早速始めようかしら」

「あの、会議は1500からでは…
 それに作戦課についてのガイダンスをする必要がありますし」

「まがりなりにも彼らは作戦課の人間なのよ。
 作戦課がどういう所かなんて本能が知っているはずだわ」

「ミサトじゃあるまいし」

「ひとつだけわかってれば充分なのよ。
 NERVの使命。それさえ判ってればね」

「使徒の脅威から人類を守ること…ですね」
「え?」
「そういうことよ日向君。それじゃ…さっそ…く…………今"え?"って…
 もしかしてシンちゃんが言ったの?」

「はい…僕です。すみません」

「知らないの?」

僕は補完計画とかミサトさんから聞いたいろんな事を考えてたんだけど


「ミサト、説明してなかったの?」

「うーーーーーんっとちょこっとだけ」

「なにを考えているのかしら、あなた」

「使徒が敵だってことは話したわよっ」

「どんな経緯で使徒が現れたかとか、何故使徒が危険な存在なのかとかは」

「じぇんじぇん」
「説明していないのね」

「だってシンちゃん、知ってるみたいだったし」



「シンジ君」
「はい?」

「使徒ってどういう存在なのかしらね」
「………わかりません」

「敵ではないのかしら」
「……生と死は等価値だから」

「…」
「だから僕はこの手でカヲル君を…友達だったのに…好きだって言ってくれたのに
 だから………」

「もういいわ。ありがとう」

これ以上聞き出すのは無理ね。
感情的になりすぎた状態で聞いた話にはデータ的な価値はほとんどないし。



「…なんか随分使徒に思い入れあるみたいね」

「ミサト、やめなさい」

「……この星には使徒以外に知的生命体はいない…から」
「……」

「……はい?………んな、んじゃ、今ここに居る私達はなんなのよ」

「……」
「……」
「……」


「……誰から聞いたのかしら。それを」
「……」

「それも夢で見た話し?」
「……はい」

「ミサトから聞いたのね」
「…はい」
「わ、わたしは無実っす」


「ひとつ忠告しておくわ、シンジ君。
 自分にとってどういう意味を持つか明瞭にしてから口に出すことね。
 公的な場所での発言は記録されているの」

「プライベートだって盗聴されてんのよね」

「趣味でやってる人とは違うわ」

「あ!ありは」

「商売だったかしら。あまり関心しないわね。シンジ君のプライベ」

「あわわわ、ちょこの場の会話は記録されてんでしょ。
 私の立場がなくなるじゃないの」

「少し肩身を狭くしたほうがいいわ。それで人並みよ」

「あによそれ」


以上です

「向こうも終わったようね」

「日向君?いつの間にレクチャーはじめてたのよ」

「"作戦課は日向でもつ"というのは事実のようね」

「…そりゃ、私も感謝してるけど…そういう言い方って…」


「はじめましょう、作戦課の部長さん」




          ○●○●○●○●○●○●○●○●○●



「はいはい、みんな静粛に。
 んじゃ始めっから。
 まず作戦に投入するエヴァーは初号機のみとします。
 これは零号機の起動試験が成功していないことから、ほぼ確定事項です。
 次ぎは敵ね」

UNより緊急電。
第三新東京市南南西160kmの海上に、所属不明体発見。
「ビンゴ」

「………もしかしてこれを占っていたの?」












「1時間前に戦自の偵察衛星が写した映像です」

「周囲に僚機なしか」

「この前のと同じですね。単独で来るのが特徴なんでしょうか」

「いずれにしてもこっちの都合はお構いなしね。嫌われるタイプだわ」



「こちらは30分前に報道班がとったビデオです。上陸後の映像です」

「イカかエイって感じね。
 斎藤君、第三係全員で前の使徒…第三使徒との共通する特徴を洗い出して」

「はい」


「見た限りでかろうじて共通しているのはコアが露出しているってことくらいですかね」

「面倒ね。前の経験が活かせない敵ってのは」

「使徒…第四使徒周囲に展開しているのは戦自の特務師団です」

「あのゆりかごからN2爆雷までなんでも持ってるとかいう師団?
 全然効いてないわね…予想とおりだけど」

「ATフィールドですか、この間のやつより強力なようですね」

ボゴォーン

「今のとこ巻き戻して」
キュルルルル

「……」
ボゴォーン

「…今のランチャーを破壊したのが、やつの武器か」

「手…前脚から鞭状の触手が伸びましたね、あれが」

「おそらくね」

「はい、打たれると凄く痛いです」

「武器はあれだけなのかな、シンジ君」
「はい」


「鞭か…やっかいね。人間が振るった鞭でもそれが熟練者だったら、見切れるもんじゃないわ
 まして使徒だもんね。音速を超えてたりして」

「痛そうですね」

「とっても痛いです」


「長距離からATフィールドをどうにかできる武器はないわ。
 中距離での撃ち合いも通用するかどうか」

「零号機が使えればけん制も掛けられるんですがね」

「ないものねだりをしてもしょうがないわ。
 第三使徒は接近戦で倒した。少なくとも接近戦に持ちこめば勝つ確率はあがるわ」

「どうやって接近戦まで持ちこむかですね」

「あの鞭よね」

「あのぉ…痛いのを我慢すれば」
「青葉君、リツコを女王様(キョウカン)にして特別訓練。
 サードチルドレンの耐久度をあげてきて」


「来るっす」
いやぁぁあぁぁあああ




          ○●○●○●○●○●○●○●○●○●


「にしてもなんで青葉君がこの部屋に居たわけ?
 購買部じゃなかったっけか彼」

「人事部が連れてきたんですが」

「ふーん、まいっか」

「それよりも、先程の接近方法なんですが、直前までATフィールドを展開していったら
 どうでしょうか」

「こちらからの攻撃は一切しないってわけね」

「牽制だけだったら初号機でなくともできますからね。
 シンジ君の話しでは鞭以外の武器はないそうですし」

「日向君、サードチルドレンからの情報は鵜呑みにしない」
「はい、すみません」


「…牽制に使えそうなやつ…あるの?」

「使徒進路状の兵装ビルの稼働率は20%。
 それに戦自払い下げの地対空ミサイルランチャーの一部が展開可能です」

「臼砲がいくつかあったわよね」

「試製12式自走臼砲ですか……使えますね」
「はでにぶちかまして」

「いいんですか?煙だらけになりますよ」

「煙幕になるっしょ。どうせやっこさんの攻撃は避けようがない、受け止めるしかないんだから」

「使徒の探知能力を妨害するんですか。
 どうせなら徹底的にやりますか?」

「回収した第三使徒のコアを地上に放りだしといて、あと熱源も欲しいわね。
 チャフもばらまいて…うーんあと何があるかしら」

「即席で対応可能なのはそのくらい…強いてあげるとすれば音ですか」

「音?…そうね。市の広報スピーカーから音楽かけといて」

「リクエストはありますか?」

「夏の夜の夢」


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二次創作目次


エン ゲージ


第1話 ラブ

前編
後編

第2話
 蜻蛉日誌






第3話
 風と雲と虹と




第4話
 赤城の山も? 






第5話
 アスカ来日 





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